歯周病は沈黙の病気 ― 早期発見の重要性
- nasasho6
- 10月3日
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歯周病という言葉はよく耳にすると思いますが、実際には「むし歯よりも怖い病気」と呼ばれることもあります。その理由は、歯周病が自覚症状の少ないまま進行してしまう病気だからです。気づいたときにはすでに重症化しており、大切な歯を失ってしまうことも少なくありません。
歯周病とはどんな病気?
歯周病は、歯を支えている歯ぐきや骨が炎症を起こし、やがて歯を支えきれなくなってしまう病気です。歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)がたまり、細菌が増えることで炎症が始まります。初期段階では「歯ぐきが赤い」「ブラッシング時に出血する」などの軽い症状が出る程度ですが、そのまま放置すると歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
なぜ「沈黙の病気」と呼ばれるのか
むし歯は痛みやしみる感覚が出やすいですが、歯周病は進行しても痛みを感じにくいのが特徴です。歯ぐきからの出血や口臭を「年齢のせい」「一時的なもの」と思って放置する方も多く、気づいたときには手遅れになっているケースも少なくありません。そのため、歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれています。
歯周病と全身の健康の関係
近年の研究で、歯周病は口の中だけの問題ではないことが分かってきました。歯周病菌が血流に入り込むことで、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、さらには早産などのリスクを高める可能性があると報告されています。つまり、歯周病の予防や早期治療は全身の健康を守ることにもつながるのです。
早期発見・予防のためにできること
歯周病を防ぐには、日々のセルフケアと歯科医院での定期検診の両方が欠かせません。
毎日の正しいブラッシング:歯と歯ぐきの境目を意識して、丁寧に磨きましょう。
歯間ブラシやフロスの活用:歯ブラシだけでは落とせない汚れを取り除きます。
定期的な歯科検診:早期の歯周病は自覚できないため、歯科医院でのチェックが必要です。
特に30代以降は歯周病が進行しやすくなる時期です。症状がなくても定期的に歯科を受診し、専門的なクリーニングや検査を受けることをおすすめします。
まとめ歯周病は静かに進行し、気づいたときには取り返しのつかない状況になっていることがあります。しかし、正しい知識と予防習慣、そして歯科医院での定期的なチェックによって、歯周病は防ぐことが可能です。健康な歯と歯ぐきを守るために、ぜひ「早めの受診・予防」を意識してみてください。

